【こくうぞうぼさつ】
この尊像は、高祖弘法大師御入定一千百五十年の大遠忌記念事業の一つとして報恩謝徳のため、十万信者の寄進により、昭和甲子年秋、入仏開眼したものです。
総高2.4m、桧寄木造で切金細工極彩色仕上で京仏師、北宗俊師の作であります。
胎内に、南インド、アマラバティー鉄塔跡のライムストーン(昭和58年2参拝)と、中国西安の青龍寺跡の石(昭和58年11参拝)、四国室戸の石(昭和58年5参拝)の三霊石を納め、菩薩の三国伝来の意とし、蓮台には施主名を刻んだ純銀小判五百枚を蔵め、如意円満を永遠に願うものであります。
この仏は「智彗と福徳の功徳」を授かるといわれ、また、三十三回忌の本尊でもあり、三世最勝の菩薩としての信仰が強く、大師の青年期、室戸での御修行が有名です。
御真言は
「ノーボウ、アキャシャキャラバヤ、オンアリ、キャマリボリ、ソワカ」